概ね事実
LGはこのほど、AIを活用した株式運用で96%のリターンを達成したとする成果を、自社のAI研究ブログ(lgresearch.ai)上で公開した。あわせて、AIによるがん予測を1分で実行できると紹介した。ただし、96%という数値にはファンドの規模と時点に関する条件が付く。一次資料10件を対象とした検証の結果、数値自体は確認されたものの、提示にあたっては文脈上の制約が存在することが明らかになった。
公開された資料によると、LGはAIによる株式運用の実績として96%というリターン数値を提示した。ただし同数値は、6月末時点の超小型ファンドに関する実績であり、運用規模や期間を踏まえなければ一般化できない性質を持つ。運用を担当したのはQraft Technologies(クライフト・テクノロジーズ)とされる。LG側の公表内容にはこうした前提が付随しており、数値の解釈には注意を要する。
医療分野については、AIによるがん予測を1分で実行できると紹介された。短時間での予測処理を可能にする点が成果の強調箇所であり、公開資料には研究ブログ上の画像も添付されている。
今回の検証では一次資料10件を確認した。LGのAI研究ブログに掲載された画像資料からは、成果が実際に公開された事実を確認できた。一方で、関連報道記事や運用会社サイトへの直接アクセスは、認証(CAPTCHA)の要求などにより制限され、追加の直接採証は不可能だった。このため検証は、公開側の資料を主な根拠として行われた。
96%のリターン数値にはファンド規模と時点の制約が明記された状態で残るものの、LGによる成果の公開自体と各数値の提示内容は資料と整合しており、本件の判定は「概ね事実」となる。