事実
米中経済協議の中で、米国側が重大事故に関する相互通報の仕組みを中国側に提案していたことが関係資料から明らかになった。ただし、この内容は現時点で合意事項ではなく「提案」段階にとどまる。また、中国側の公式発表には当該提案が記載されていない。
米国が打ち出したのは、重大事故の発生時に双方が相手側へ通報を行う枠組みの創設だ。米財務長官ベッセント氏と中国の何立峰副首相らが関与した協議の一環として浮上したとされる。
一方で、この相互通報はすでに両国間で合意された事項ではない。資料上はあくまで米国からの「提案」であり、交渉の今後次第で内容が変わる可能性を残す。
注目されるのは、中国側の公式発表にこの提案が記載されていない点である。米側での言及と中国側公式文書の記載内容の間にはずれがあり、提案が正式な協議事項として確認されたかどうかの判断を難しくしている。
両国の協議は半導体や貿易政策をめぐる論点を中心に継続しており、今回の提案の扱いも今後の対話の中で改めて協議される見通しだ。
米国による重大事故の相互通報は合意ではなく提案段階で、中国側公式発表に未記載である点を含め、主張は「事実」と判定された。