事実
韓国で配送中だったGPU(graphics card)サンプルを扱った映像制作会社のトレーラーが丸ごと盗まれる事件が発生したが、回収されたトレーラーの中にはGPUではなく砂が詰められていたことが分かった。窃盗犯らは荷物の中身を確認できないまま「GPUが入っているだろう」と判断して盗んだとみられ、実際の中身は撮影用の小道具の砂だったという。
事件は、AI映像制作に関わる韓国の企業がトレーラー型の搬送容器ごと盗まれた形で起きた。被害者側はGPUサンプルが入っていると外部に告知する形で宣伝素材を制作しており、窃盗犯らはこの情報をもとに「中にGPU(graphics card)が入っている」と判断してトレーラーを狙ったとみられる。
しかしトレーラーを開けて確認した結果、中に入っていたのはGPUではなく砂だった。砂は映像制作の小道具として使われていたもので、窃盗犯らは価値のある半導体製品を一切手に入れられなかった。
搬送容器は中身を外から確認できない構造だったため、窃盗犯らは宣伝文句だけを頼りに盗みを実行したと伝えられる。このため被害者側のGPUサンプルは盗難に遭わず、結果的に実害はトレーラーと小道具にとどまった。
事件の詳細な経緯や被害額、捜査状況などについては、公開された情報の範囲では確認されていない。
韓国ではSamsungやSK hynixなど半導体企業を取り巻く環境で、高価なGPUや半導体関連製品を狙った窃盗が問題になっている。GPUはAI学習やLLM開発に不可欠な部品として需要が高く、黒市場での取引価値も高いため、盗難の標的になりやすいとされる。
一方、今回の事件は「GPUがあるはず」という想定だけに基づいて犯行に及んだ結果、中身が砂だったという皮肉な結末になった。窃盗犯らがGPUを手にできなかったのか、開封後にどう対応したのかといった後続の経過は明らかになっていない。
盗まれたトレーラーの中身がGPUではなく砂だったという今回の事件は、事実と判定される。
Verdict: 事実