月の写真を見せるとAIが自動で解析し、水資源の源泉となりうる氷の分布地図を提示する――。月面基盤モデル(Lunar Foundation Model)をめぐって伝えられたこの主張について、本紙は公開資料に基づく検証を実施した。検証では、同モデルの構成図を含む10件の一次資料が確認された。
検証対象となった主張の中心は、月面の画像を入力するとAIがその内容を自動的に解析し、「生命の水」を得るための氷の分布域を示す地図を作成するというものだ。画像を単に識別するにとどまらず、氷の分布という探査上の実用的な情報へと変換して提示する点が特徴とされる。
検証では、GitHub上の「Lunar-Foundation-Model」リポジトリで公開されているモデル構成図(model_scheme.png)が精査された。この構成図は、月面画像を入力とするモデルの設計方針を示すものであり、主張の骨格と整合する内容だった。あわせて10件の一次資料が確認され、主張の中核を支える根拠が示された。
月面の氷は、現地で水を確保しうる資源として注目されており、その分布の把握は探査構想における重要な課題とされてきた。AIによる自動解析は、広範な月面画像から氷の分布を効率的に可視化する手法として、今回の主張のなかで位置づけられている。
一連の検証を踏まえ、本紙は当該主張を概ね事実と判定した。