概ね事実
サムスン電子とSKハイニックスがDRAM生産能力を高付加価値のHBM(高帯域幅メモリー)に振り向けるなか、中国メモリーメーカーによる汎用DRAM市場への参入が加速していることが、複数の一次資料の分析で明らかになった。AI需要の集中による標準DRAMの供給逼迫が、中国勢に市場シェア拡大の好機をもたらしている構図だ。
サムスン電子とSKハイニックスは、AIサーバー向けHBMの需要急増を受け、各社のDRAM生産量の相当部分をHBMに振り向けている。HBMは従来型DRAMより生産あたりのウェハー消費が大きく、両社がHBMに注力するほど汎用DRAMの供給は相対的に縮小する構造にある。
この供給不足を狙い、中国のメモリーメーカーが価格競争力を武器に汎用DRAM市場への浸透を速めている。標準DRAMやDDR製品など、技術的ハードルが比較的低い領域で中国勢の存在感が高まっており、韓国・台湾勢がAI向け製品に資源を集約するほど、その浸透は一段と進むとみられる。
両韓国メーカーにとっては、HBMでの収益性確保と汎用市場での防衛の両立が課題となっており、今後の生産配分と価格戦略が業界の注目を集めている。
市場構造の変化を示すこの事実関係については、概ね事実と判断できる。