部分的事実
NVIDIAのGeForce RTX 5090がRTX 4090の「2倍」高速だというベンチマーク結果がネット上で拡散しているが、この数値はNVIDIAのCES 2025発表に由来する公式の主張であり、しかも「最大2倍(up to 2x)」という限定付きの表現だ。純粋なGPU性能(ネイティブレンダリング)では2倍には達せず、独立3カ所の測定ではラスタライズ平均+35%、レイトレーシング+32%、制作ワークロード+9〜38%の水準にとどまる。
「2倍」という数値が成立するのは、DLSS 4 Multi Frame Generation(4X)を有効にした特定のゲームにおいて、AI生成フレームをフレームレートに合算した場合のみである。NVIDIA自身が公式発表で「最大2倍」と条件付きで提示した数値であり、無条件の性能主張ではない。
フレーム生成なしで2倍の性能向上をうたうベンチマークが拡散している場合、それは誇張にあたる。ネイティブレンダリング性能では、独立した測定結果が示すとおり平均30%台半ばの向上にとどまっている。
なお、今回の確認にあたってはNVIDIAのCES 2025発表を一次資料として位置づけ、計7件の資料を検証した。
結論として、RTX 5090の「2倍」主張はDLSS 4使用という条件付きの公式数値に基づくものであり、総合的には部分的事実と判定される。